日本語文章ルール 「13:間違えやすい語句(6)」

間違えやすい語句(6)

変換ミスや覚え間違いの多い言葉をいくつかご紹介します(さらに続き)
意外とまちがって覚えている言葉ってまだまだあります

【蟻(あり)のはい出る隙(すき)もない】
蟻の入り込む隙もない⇒×
■なぜ「入る」はだめなのか理由が不明ですが、「蟻が(狭い所から広い所に)出てこれないように完璧な処置をする」意味のようです。
■閉じ込められてる蟻のイメージ。「完璧に包囲している(されている)」感じでしょうか。

【後へも先へも行けない】
後へも先へも引けない⇒×
■「後<あと>」に「引く」ものなので「後に引けない」だけなら正しいです。
■「先<さき>」には「引く」ものではないので、「後」と「先」をあわせて使う場合「行く」という言葉をつかうようです。
■絶体絶命のピンチだという意味です。

【怒り心頭に発する】
怒り心頭に達する⇒×

【一蓮托生】
一連托生⇒×

【一心同体】
一身同体⇒×

【未だに】
今だに⇒×

【嫌気が差す】
嫌気がする⇒×

【違和感】
異和感⇒×

【有頂天(うちょうてん)】
有頂点⇒×

【取り付く島(しま)もない】
取り付く暇もない⇒×

【的(まと)を射る、当を得る】
的を得る⇒?
■諸説あるみたいだけど、「的を得<え>る」⇒「的を射<い>る」⇒「的を得<え>る」←★今ここ!
が日常語における変遷みたいですね。言葉って変化しているんだね。

【私では力不足です】
私では役不足です⇒×