日本語文章ルール 「08:間違えやすい語句(1)」

間違えやすい語句(1)

変換ミスや覚え間違いの多い言葉をいくつかご紹介します
意外とまちがって覚えている言葉って多いですよね
(もしかしたらこれから一般語になるかもしれませんが…)

【通りかかる】
名詞だと「通りがかり」といいますが、動詞表現になると濁音が消えて「通りかかる」といいます
通りがかる⇒×
通りかかり⇒×

【絶体絶命(ぜったいぜつめい)】
「体を絶つ」+「命を絶つ」
「体(からだ)」も「命(いのち)」も「絶たれる」かもしれない絶望・危機的状況のことです
「絶体(ぜったい)」という言葉は日常的に耳慣れないため、非常に間違えやすいようですね
絶対絶命⇒×

【足をすくわれる】
足元をすくわれる⇒×
足下をすくわれる⇒×

【愛嬌をふりまく】
愛想をふりまく⇒×
幼児がくったくなく笑っているイメージ。良いイメージに対して使います。

【首をかしげる】
頭をかしげる⇒×
頭に傾きをあたえる体の部位は「首」です。「頭をまげる」とは言いませんね。

【息せき切って、息急き切って】
息咳切って⇒×
「息がむっちゃ出てるやん!!?」という状況なので、非常に急いできたので呼吸がハアハアしているのです。
息はともかく、咳がめっちゃ出ていたり咳が切れたりするのは、言葉としておかしいですね。

【後ろ盾】
後ろ立て⇒×
身を守る(守備をしてくれる)ものという意味なので、「立」ではなく「盾」がふさわしいです。

【紆余曲折(うよきょくせつ)】
迂余曲折⇒×
宇余曲折⇒×

【確立、確率】
「確立」現につくりあげるさま
「確率」事柄がおきる割合

【笑みがこぼれる】
笑顔がこぼれる⇒×

【梨のつぶて】
無しのつぶて⇒×

【二の句が継げない】
二の句が出ない⇒×
二の句を告げない⇒×