ただただ生きる物語
ただただ生きる物語
- 日時: 2024/06/08 09:09
- 名前: ヴァイオレット
最初なのでご説明を。
この物語に主人公は存在していません。
…言い方が少し変ですね、言い直します。
一人ひとりが人生の主人公なので、
全員が主人公…つまりその中で主人公的な優劣はつけられません。
ですから、この物語には主人公がいません。
私は不思議でした。
なぜ人は(一部の人であることは承知しています)、お客様は神様だろうが!とか、自分自身を変に立たせようとするのでしょうか。
考えた結果、人と同じなのが嫌なのです。
もしかしたら、そういうことなんて考えてない、という人もいるのでしょう。
でも何かをやろうとすると、必ず違いが出ます。
それは皆さんがわかるはずです。
まぁ深く言ったところで、これから私が書くのはつまり、
全員が「ただただ生きる物語」です。Page: [1]
第一章 始まりの1週間編 第一話 はじめまして! ( No.1 )
- 日時: 2024/06/09 00:05
- 名前: ヴァイオレット
今日の風は少し心地良い。
皆(みな)を歓迎するかのように、優しい風が生徒たちを包んでいる。
今日は4月10日、望蛇(もだ)小学校の、入学式。割と近く、5分するかしないかの距離に、中学校がある。
いろんな先生が通路に立ち、歓迎の挨拶を掛けている。
1年生の彼らはとてもピュアで、挨拶を元気よく「おはようございます!」と返している。
少し進むと、体育館の中。
初めて会う子もいれば、初めましてもいる。
何故か初対面で喧嘩をする子もとか、(実話)
すでに仲良くなっていたり、とか。
わいやわいや騒いでる子供たちに、男性の声が入る。
「皆さん、おはようございます。」
席につくものもいれば、そうでない子もいるが、皆同時に
「おはようございます!!」と返す。元気だ。
女性の先生が、「ほら、先生の話が始まるよ。席に座って、」と声を掛ける。
はーい、と少々ぶすくれながら、全員が席に座る。
抵抗した生徒もいたけど、座らされる。
「皆さん座りましたね。改めて、おはようございます。私の名前は、佐藤 日々輝、日々輝先生って呼んでね。」
新入生の一名、名前を竜胆 津鶴、そいつがこう言った。
「ジジイせんせーい!」
こら、と担任教師が怒るが、日々輝はきにせず話し続ける。
日々輝「これから、先生の紹介をします!」
次々と、自己紹介していく先生たち。
担任の先生達の出番がやって来る。
「私は一年一組の担任の先生の、姶良 翔平です。ピーマンは…未だに苦手かな。」
「私は二年二組の、田中 真由美 です! ピーマンは大好き、ゴーヤも大好き!よろしくお願いしまーす!」
日々輝「さて、よくお世話になる先生達の紹介をしたけどね、これだけで終わりじゃないんです。」
所々でめんどくせー、と云う言葉が飛び交う。しかし、
日々輝「あれー?楽しいイベントの話は聞かなくていいのかなー?」と言うと、
「は!?それは引っ掛けだろ!!」「聞く!!」
日々輝「いろんなイベントがあるんだ、運動会、お祭りとか…」
十分が経過した頃だろうか。
真由美「日々輝校長、話が長くてみんな寝ちゃってます。」
日々輝「あれ?!そんな話してたっけな、僕…んっんん、まぁいいや、みなさーん!!起きてくださーい!待ち望んだ話の終わりですよー!」
すると一瞬で起きる。マジックかのように。
日々輝「あはは。。。どんだけつまらなかったのかな、僕の話。。まぁ良いや、皆さん、よろしくお願いします!先生方、児童に指示をし、教室に移動させてください!」
姶良「はい、みなさーん、動きますよぉー…」
日々輝校長とは違い、包容力たっぷりの優しい声と、
真由美「ハイ、移動しますよぉー!」と、ハキハキした声。
お互いに、向こうが良かったな…など考えている。
教室につき、教師たちが話し始める。
姶良\真由美「みなさーん、これから…」
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